老齢基礎年金の給付について

FP3級

老齢基礎年金について

老齢基礎年金とは

老齢基礎年金とは、色々ある年金の1つとなります。

貰うためには条件があり、受給資格期間が10年以上の人が65歳になると貰えるようになります。

老齢基礎年金の受給資格期間

老齢基礎年金を貰うための条件についての解説です。

条件は3種類あり、受験資格期間はその3つを合計した期間を

指します。

3つを合計した期間が10年を超えると老齢基礎年金を貰えます。

保険料納付済期間

1つ目は、保険料の納付済期間です。

これは、以下の2つの期間を合計したものとなります。

①第1号被保険者~第3号被保険者として保険料を支払った期間

②第1号被保険者で産前産後期間の保険料を免除された期間

保険料免除期間

2つ目は、保険料免除期間です。

これは、第1号被保険者で保険料を免除された期間を指します。

→法定免除・申請免除・学生納付特例制度・納付猶予制度で、保険料を免除もしくは猶予された期間です。

合算対象期間(カラ期間)

3つ目は、合算対象期間です。

こちらは、受給資格期間には反映されますが、実際に貰う年金額には反映されない期間を指します。

→任意加入のときに加入しなかった場合の期間です。(今は強制だが、昔は任意だったため)

老齢基礎年金の年金額

計算式

老齢基礎年金の年金額が満額である場合

780,900×0.996(改定率)=777,800円

※免除期間などがある人は上記の金額よりも少なくなります。

改定率とは?

物価や賃金などの情勢の変化で決まるものです。

毎年改定を行っています。

ポイント

年金額は1円未満四捨五入となります。

満額の老齢年金の年金は100円単位です。(50円以上切り上げ、以下は切り捨て)

→多少の誤差が生じる可能性があります。

具体例

Kさん

保険料の納付済期間:30年

→30年×12カ月=360月

学生納付特例期間(追納していない):4年

→学生納付特例期間は年金額に反映されません。

計算式

65歳から受け取れる年金額の計算式

$$777,800×\frac{360月}{480月}≒583,350円$$

                              となります。

老齢基礎年金の繰り上げ受給と繰り下げ受給

繰り上げ受給

65歳よりも早く年金の受け取りを開始することを指します。

→60歳から64歳までに年金を受け取ることです。

早く年金を受け取るため、本来貰えるはずの金額から一定額が減ってしまいます。

減少額:繰り上げた月数×0.4%

※1962年4月2日以前に生まれた人は、減額率が0.5%となるので注意が必要です。

繰り下げ受給

65歳よりも遅く年金の受け取りを開始することです。

→66歳から75歳までに年金を受け取れます。

本来貰える年金額に、追加で一定額貰えるようになります。

追加額:繰り下げた月数×0.7%

付加年金

付加年金とは任意で毎月多く支払うことで国民年金保険料にプラスで貰える年金です。

対象:第1号被保険者

→自営業者や学生、フリーランスなどの人が対象です。(会社員や公務員は対象外)

条件:月額400円(任意)

プラスされる額:付加保険料の納付月数×200円

※付加年金と国民年金基金の併用は不可となります。

具体例

Oさん

1保険料納付済期間 40年

 40×12カ月=480月

2付加保険料の納付期間 20年

 20年×12カ月=240月

計算式

老齢基礎年金額≒777,800円

+付加年金200円×240月=48,000円

合計825,800円貰える。

Oさんが付加年金に支払った額

240月×400円=96,000円

→毎年48,000円貰えるため、2年で回収できます。

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