利息のあれこれ

FP3級

単利と複利

単利とは?

単利とは、預け入れたものにだけ利息が付くという計算方法です。

そのため、例えば100万円を預けたら、利息はずっと預けた100万円からしか計算されません。

単利の計算方法

$$元利合計=元本×(1+年利率×預入期間)$$

複利とは?

複利とは、もともとの元本についた利息も含めて計算するという方法です。

例えば、最初に100万円預けたとして10万円の利息が付いたとします。

その場合、次に利息を計算するときは100万円+10万円の110万円で計算されるということです。

複利は最初は単利とあまり違いはないかもしれません。しかし、数年すると徐々に差が開き、大きな差となるでしょう。

1年複利とは?

1年複利とは、1年に1回利子が計算される複利のことです。

1年複利の計算方法

$$ 元利合計=元本×(1+年利率)^{年数} $$ 

半年複利とは?

半年複利とは、半年に1回利子が計算される複利のことです。

半年複利の計算方法

$$元利合計=元本×(1+\frac{年利率}{2})^{年数×2}$$ 

具体例

元本が200万円で、年利率5%で預けた場合を見ていきます。

単利の場合

1年後

$$200万円×(1+0.05%×1)=210万円$$

2年後

$$200万円×(1+0.05%×2)=220万円$$

3年後

$$200万円×(1+0.05%×3)=230万円$$

1年複利の場合

1年後

$$200万円×(1+0.05%)=210万円$$

2年後

$$200万円×(1+0.05%)^2=220.05万円$$

3年後

$$200万円×(1+0.05%)^3=231.525万円$$

半年複利の場合

1年後

$$200万円×(1+\frac{0.05}{2})^{1×2}=210.125万円$$

2年後

$$200万円×(1+\frac{0.05}{2})^{2×2}≒220.762万円$$

3年後

$$200万円×(1+\frac{0.05}{2})^{3×2}≒231.938万円$$

複利の方がお得ですね

利率と利回り

利率とは?

利率とは、預けた資金(お金)にどれくらい利息が付いているかの割合のことです。

利回りとは?

利回りとは、預けた資金(お金)に対して1年の収益はどのくらいあるかを計算したものです。

1年の収益なので、年平均利回りとも言います。

計算方法について

利回りの計算方法

$$利回り=\frac{収益合計÷預入年数}{当初の元本}×100$$

具体例

最初に200万円を預けて、1年目の利息が4万円で2年目は4.08万円だった場合の利回りは?

$$\frac{(2万円+2.08万円)÷2年}{200万円}×100=2.02%$$

利回りは2.02%となります。

固定金利と変動金利

固定金利とは?

固定金利とは、最初から最後までずっと金利が同じものを指します。

変動金利とは?

変動金利とは、市場金利が変動することで金利が変動するものを指します。

固定金利と変動金利どっちがお得なの?

どっちがお得なのかと思うかもしれませんが、状況によります(以上)。

これで終わらせたいですが、詳しくいうと景気によってどちらがお得か変わります。

将来景気が悪くなる(金利が低くなる)→固定金利がお得

将来景気が良くなる(金利が高くなる)→変動金利がお得

利子と税金

勉強して知りましたが、預貯金の利子には課税されます。

これを利子所得と呼びます

ただでさえ利息なんて雀の涙なのに、さらに税金で引かれるとかとんでもねーなと思いました。

※預けたお金自体には税金はかかりません。(あくまでも、預けたお金に対する利息です)

↓利子所得に関して、以下で詳しく説明しているのでこちらも是非!↓

所得税の分類~利子所得・配当所得・不動産所得編~
FP3級の試験範囲である、所得税についての説明です。こちらでは、所得税の中の利子所得・配当所得・不動産所得について説明しています。

課税の割合

利子につく税金の割合ですが、20.315%が課税されます。

内訳ですが、所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%で、合計が20.315%です。

課税の内容は源泉分離課税となります。

こんなに税金取って、利息渡す気ないだろと思いました。

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