債権とは?
債権とは、国や企業がお金を借りるときに出している借用証明です。
要するに、「あなたからお金を〇〇円借りましたよ。その証拠に、この債権をあなたに渡しますね」って感じですかね~
場所によって違う債権の名前
債権は場所によって名前が変わります。
国債 | 国が発行 |
地方債 | 地方公共団体が発行 |
社債 | 一般事業会社(一般企業)が発行 |
金融債 | 金融機関が発行 |
債権に関係ある単語について
償還期限
この時期までにお金を返しますよ、という返済期限のことです。
発行価格
新しく債権を発行するときに、出る価格のことです。
額面金額
債権に書いてある金額のことです。
表面利率(クーポンレート)
債権を購入するときに、どのくらい利益が出るかをわかるようにした利率です。
この利率は額面金額に対しての利率になります。
発行価格
そもそも、発行価格は額面が100円に対しての価格で出てきます。
それを踏まえた上で以下の単語を見ましょう。
パー価格
パー価格は、額面金額と同じ価格で出る発行価格です。
つまり、額面金額100円で、発行価格も100ということになります。
アンダー・パー価格
アンダー・パー価格は、発行価格が額面金額よりも低い場合になります。
つまり、発行価格が100円未満ならアンダー・パー価格です。
オーバー・パー価格
オーバー・パー価格とは発行価格が額面金額よりも高い場合になります。
つまり、発行価格が101円以上ならオーバー・パー価格となります。
国債(個人向け)
個人向け国債というものがあります。
この債権は債権を買う対象が個人の国債です。
個人向け債権は償還期限を選ぶことができます。
償還期限 | 10年 | 5年 | 3年 |
金利のタイプ | 変動金利型 | 固定金利型 | 固定金利型 |
利率 | 基準金利×0.66% | 基準金利-0.05% | 基準金利-0.03% |
最低保証金利 | 0.05% | 同じ | 同じ |
途中でやめる (中途換金) | 1年が経過していればOK | 同じ | 同じ |
ちなみに、中途換金時の調整額についてですが、
$$ 調整額=直前2回分の利息相当額×(100%-20.315%)$$
が差し引かれます。(全部共通です)
※利息相当額は税引き前の価格です。
↓20.315%は一体どこから?と思った人は、こちらを参考に!↓

リスクもあるから注意しよう
当たり前ですが、リスクも存在します。
ここでは、2つのリスクとリスクの判断方法についての説明です。
価格変動リスク
価格変動リスクとは、市場の金利が変動することで債権の価格も変動してしまうことです。
金利変動リスクとも呼びます。
一般的に、リスクと聞くと損したときなどマイナスなときにつく言葉に思えますが、価格変動リスクにはプラスの際にも使われます。
市場の金利が上昇した場合
金利が上昇した場合の流れですが、以下のようになります。
金利が上昇→債権を持っているよりも、銀行にお金を預けたほうがお得
→債権が売られる→債権の価格が下落
つまり、市場の金利が上昇すると債権の価格が下落し、利回りは上昇します。
市場の金利が下落した場合
金利が下落した場合の流れですが、以下のようになります。
金利が下落→債権を持っている方が、銀行にお金を預けるよりお得
→債権が買われる→債権の価格が上昇
つまり、市場の金利が上昇すると債権の価格が上昇し、利回りは下落します。
信用リスク
信用リスクとは、債券の支払いが遅れる・支払われないことへのリスクです。
デフォルトリスクや、債務不履行リスクとも呼びます。
格付け
格付けで判断することで、信用リスクの程度がある程度わかります。格付けは「AAA」~「C」とアルファベットで表されます。
Aの方がリスクが低く、Cに近づくほどリスクが高くなります。また、格付けが「BBB」以上の債権を投資適格債と呼びます。
基本的に、格付けが高い(リスクが低い)と利回りは低く、債券価格は高くなります。
反対に、格付けが低い(リスクが高い)と利回りは高く、債券価格は低くなります。